「子どもと教育・文化 道民の会」は2002年2月発足しました!

 

 「道民の会」は、戦後まもなく制定された「47教育基本法」を改悪しようとする動きの中で、2002年2月2日、教育関係者だけではなく自治体首町・医師・弁護士・文化人・学者等々、北海道内75名の方々の呼びかけにより結成されました。そしてこの13年間、憲法・四七教育基本法そして子どもの権利条約にもとづく教育が旺盛にすすめられるようとりくみをすすめてきました。

 しかしながら、2006年、自公政権は「教育基本法『改正』」を強行しました。そして国と北海道は、「教育改革」と称していっそう「過度な競争の教育」を子どもたちに押しつけるなど多くの問題・課題をもたらしています。この中で子どもたちはいらだち・不安をひろげています。

 「3・11東日本大震災」は、子どもたちの発達をどう保障するのかということと合わせてと日本の今後の生き方をあらためて大きく問い直しています。

 いま、あらためて子どもたちの成長発達を保障する「子どもの権利条約」が生きる、子どもたちの願いを実現する、希望に満ちた時代とするための運動がますます重要になっているのではないでしょうか。

 北海道民共同の運動をさらに広げるために、「道民の会」へご賛同・ご加入ください。

 


道民の会 設立アピール

道民のみなさん ごいっしょに

「守ろう いかそう 憲法・教育基本」動をすすめましょう 


 戦前、国が教育を戦争のために悪用してきたことへの反省をふまえ、過ちをくり返さない決意をこめて、戦後、憲法と教育基本法が制定されました。

 あの戦争の時代、この北海道でも三浦綾子氏の小説「銃口」にえがかれているように、生活の現実や人権、いのちについて、子どもたちがまじめに考えることさえ教育の場では許されませんでした。

 戦後の教育は、教育基本法前文にあるように、平和と民主主義の憲法の理想の実現は根本において教育の力にまつとして、「個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成」を教育の目的として定めました。そして、私たちはこの教育の目的を実現するためにおおくの努力を重ねてきました。


 しかし、こうした理念と目標の実現はまだまだです。

 現在、不登校十三万人、校内暴力三万件、児童相談所が受け付けた虐待の件数が一万千六百件(この一〇年で一〇倍となっています)、そして、「十七才問題」と言われた少年犯罪など、いま子どもたちは日本の社会と教育のあり方に問題を突きつけているのではないでしょうか。

 一方では、「競争の中でこそ子どもは育つ」「日本国民としての誇りを育てる教育」などが声高に叫ばれ、平和と民主主義を基本にした教育が誤りであったとする論調が強まり、憲法と教育基本法の根本を揺るがす動きがつよまっています。

 「教育改革」を唱える人々は、みずからすすめてきた教育政策の破綻を反省することなく、教育の困難の責任を子どもと家庭・学校に転嫁しようとしています。そして、昨年十一月、戦後はじめて中央教育審議会に対して、「教育基本法」の抜本見直しを諮問しています。これでいいのでしょうか。


 いま、私たちに求められているのは、教育基本法の見直しではなく、憲法と教育基本法・子どもの権利条約にもとづく教育が花開き、二十一世紀が子どもと教育にとって希望に満ちた世紀となるよう努力することではないでしょうか。

 私たちは、子どもたちのねがいをうけとめ、道民のみなさんと力を合わせ、子育ての問題やそれをとりまく文化や社会の問題、さらには、北海道の歴史をふまえた教育のあり方などについて、学習と交流を深め、国や道に対しても積極的に発言し、要求の実現や政策提言をしていきたいと考えています。

 私たちは、こうした子ども・父母道民のねがいや思いにこたえるような運動と組織のありかたについて、さまざまな角度から検討を重ねてきました。

 そして本日、「子どもと教育・文化 道民の会」発足総会・発足記念集会を開催しました。

 この会が、おおくの道民・各界各層のみなさんとともに、二十一世紀の北海道の教育を道民的事業として発展させる推進力となるよう育てていきたいと考えています。

 道民のみなさん。

 この会の趣旨に賛同していただき、あなたのお力をおかしください。

 

2002年2月2日  子どもと教育・文化 道民の会



私たちは、道民のみなさんに呼びかけます (50音順)

相 場   実 (高校センター教育研究所所長) / 姉 崎 洋 一 (北海道大学教育学部教授)/油 川 英 明 (北海道教育大学岩見沢校教授)/石 井 繁 子 (モエレはとポッポ保育園園長)/石 川 一 美 (新婦人道本部会長)/石 田 国 夫 (札幌郷土を掘る会代表)/池 田 法 仁 (小学校PTA会長) /

礒 野 慶 子 (札幌子どもを守る会副会長)/市 川   治 (北海道私大教連委員長)/内 澤 千 恵 (旭川憲法を学ぶ会代表委員)/内 田 信 也 (弁護士 道子ども虐待防止協会副代表)/浦 崎 隆 男 (北海道自治労連委員長)/栄 花   寛 (スコレー札幌主宰)/大久保 尚 孝 (道中小企業家同友会代表理事)
/大 地   巖 (道高教組委員長)/小 川 隆 吉 (アイヌ民族共有財産裁判原告団長)/小山内   洸 (北海道教育大学釧路校教授)/小田切   正 (北海道教育大学名誉教授)/甲 斐 百合子 (札幌市学童保育連絡会事務局長)/笠 原 紀久恵 (北海道教育大学札幌校非常勤講師)/加 藤 多 一 (童話作家)
/木 内 宏 冶 (北海道合唱団代表)/北   良 治 (奈井江町町長)/木 村 謙 二 (稚内北星大学理事)/黒 川 一 郎 (北海道社会保障推進協議会会長)/河 野 和 枝 (子育て電話相談員)/郷 路 征 記 (弁護士)/小 関 高 士 (元小樽商業高校校長)/斉 藤 明 子 (道母親大会実行委員長)/斎 藤 敏 夫 (道高校退職教職員の会会長)/西 塔 泰 芳 (元定山渓中学校校長)/坂 口   勉 (北海道教育大学名誉教授)/佐々木 仁 志 (道私教組委員長)
/佐 藤 博 文 (自由法曹団道事務局長)/渋 谷 博 道 (道子どもセンター相談所長)/白木澤 旭 児 (北海道大学文学部助教授)/鈴 木 秀 一 (北海道大学名誉教授)/高 井   孝 (農業経営者)/高 村 泰 雄 (北海道大学名誉教授)/武 田   修 (神経科・心療内科医師)/竹 田 正 直 (北海学園大学経済学部教授)/田 中 孝 彦 (北海道大学教育学部教授 )/田 中 傳右衛門 ((株)和光社長)/田 中 昌 弥 (北海道教育大学札幌校助教授)/谷     光 (札幌市伏古北小学校教諭)/谷 口   洋 (全北海道退職教職員の会会長)/戸 田 輝 夫 (道民教研究委員長)/栃久保 程 二 (日本ジャーナリスト会議道支部代表委員)/冨 田 充 保 (札幌学院大学助教授)/長 崎 良 夫 (虻田町町長)/中 山 洋 一 (牧師)/橋 田 志乃舞 (劇団一揆代表)/濱   忠 雄 (北海道教育大学岩見沢校教授)/林 中 直 樹 (劇団さっぽろ代表)/馬 場 雅 史 (北海道南幌高校教諭)/原   仁 志 (建交労札幌学童保育支部委員長)/深 澤 光 有 (真宗仏光寺派北海道教務所長)/深 谷 哲 也 (北星余市高校校長)/藤 田   寛 (元宗谷中学校校長)/布 施 晶 子 (札幌学院大学教授)/本 郷 利 武 ((株)ユタカ商会社長)/前 田 賢 次 (北海道教育大学岩見沢校 講師)/増 子 捷 二 (全大教北海道委員長)/松 岡 義 和 (名寄短期大学教授)/松竹谷   智 (道私学教職員退職者の会会長)/村 山 純 子 (札幌保育労組委員長)/諸 富    隆 (北海道大学教育学部教授)/門前 真理子 (不登校の子どもをもつ親の会「トポス」代表)/三 浦 光 世 (歌人)/三 浦   彌 (精神科医師)/三 上 勝 夫 (北海道教育大学札幌校教授)/山 口 康 夫 (北海道労働組合総連合議長)/山 本 光 一 (牧師)/若 山 俊 六 (道教組委員長)/渡 辺 昌 子 (新婦人道本部代表委員)

                                                             以上 75名

(2002年発足時の呼びかけ人名簿です)


「道民の会」って?

     どんなことをするの?

        【Q&Aコーナー】

Q1  「道民の会」はどんなことをしてきたのですか?

 A1   発足当時の2002年は、自民党などによって、戦後の民主教育を支えてきた「教育基本法」を改悪しようとする動きがあるなかで、反対する国民的運動をひろげるために頑張ってきました。世論をひろげるために、「講演会」や「街頭宣伝」を盛んに行ってきました。家族ぐるみのとりくみもあり「市電ツアー」なども行いました。

  また、全道に会員がいますから、いろいろな地域で、学習交流講演会なども行いました。旭川ではおよそ300名の人たちが集まった「つどい」も開かれたんです。

Q2  会員は何人くらいるんですか?

A2  会員の数は個人会員と団体会員から構成されていますが、500名ほど登録されているんです。会員には「会報」を通して子どもと教育に関わる情報が届くように運営されています。


Q3  会員になったらどんなことができるのですか?

A3  「道民の会」は、その時々の教育に関わる情報を収集しながら、子どもたちの現状と課題を明らかにし、会員のみなさんにお知らせしています。

 まだまだ不十分ですが、ブログなども活用して情報交換できるようにしていきたいと思っています。

 道民の会は全道に会員を持つ会なので、会員の皆さんの地域から情報を発信していただくとともに、地域からの運動を進めるようにしていきたいと考えています。

Q4  「道民の会」の会員にはいろんな方々がいるんですね?

A4  そうなんです。最初にもお知らせしたとおり様々な人たちがウイングをひろげようと会に参加されています。「おぎゃー」と生まれた乳児から高校生・大学生・青年まで、「子ども期」の健やかな成長発達を望む多彩な方々で構成されています。いろんな団体・個人が参加する縦横につながることのできる会として大きな力が発揮できる会となることを願っています。


Q5  国連子どもの権利委員会は昨年「日本政府に対する『第3回最終所見』」を出しましたが、どんなものだったのですか?

A5  この内容については市民の声を国連に届ける運動を進めてきたDCI日本支部事務局長世取山さんに、「新春のつどい」で講演していただいたものをブックレットにしましたので是非お読みください。 日本政府・文科省が適切に対応できない教育行政の中で、「子どもと貧困」を解決するためのとりくみが早急に求められています。


Q6  放射能汚染から子どもたちを守る運動も重要ですね。

A6  本当にそうですね。原発は人間が制御することのできない危険極まるものだということがいま改めて明らかになっています。原発0ゼロをめざして放射能汚染・不安から子どもたちを守らなければなりませんね。「道民の会」には様々な団体や個人の方が参加していますので、幅広い共同の運動をこのテーマでもとりくんでいきたいと考えています。